珊瑚や魚が海から消える…?!

美しい珊瑚の大きな働き

沖縄、モルディブ、グレートバリアリーフ。みんな、旅行パンフレットに綺麗な珊瑚礁の写真と一緒に載っている場所ばかりです。珊瑚礁の中には、色とりどりの熱帯魚が泳いでいるでしょう。
 海は年間20億トンもの二酸化炭素を溶かしています。年間に排出される二酸化炭素の10分の1近くに当たります。
 珊瑚は、その二酸化炭素を特別に良く吸収すると言われています。海中に溶けた二酸化炭素である炭酸イオンを、珊瑚の骨格である炭酸カルシウムにしてしまうのです。

温暖化の影響は珊瑚を殺す

しかし、この珊瑚礁に今大変な事が起きています。それは、珊瑚の白化という死滅です。
 珊瑚が美しい色をしているのは、体内に「褐虫藻」(かっちゅうそう)という藻を飼っていて、そこから栄養を得ているからです。珊瑚の色はこの褐虫藻の色なのです。
 珊瑚が白くなるのは、ストレスによりこの褐虫藻が珊瑚から放出されてしまう現象で、そうなった珊瑚は一ヶ月以内に死んでしまいます。
 珊瑚に対するストレス、それは環境の変化です。地球温暖化による海水温の上昇は、それが2℃~3℃程度でも珊瑚を白化させてしまうのです。

海の食物連鎖が壊れる

珊瑚の死滅は、単なる観光資源の問題でしょうか? いいえ、そうではありません。
 まず、珊瑚が吸収していた二酸化炭素が吸収されなくなります。つまり温暖化をさらに加速させる可能性があるのです。
 また、珊瑚の海は多くの魚を育み、海中の食物連鎖の一部を担っています。陸上と同じように、海中でもこの食物連鎖が壊れた時、多くの生物が生きていけなくなるのです。特に、私達が食べる魚は食物連鎖の上位にいます。自然界の歯車が狂っていく時、ただでさえ減少傾向にある漁獲量はいったいどうなるのでしょう。

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